元EMO-RAY

ルール無用のアルティメット地帯。モヒカン横行中。
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記憶。
それはそれは、小さな箱庭。








昔住んでいた所へふらりと立ち寄ってみた。
小学1年生の1年間だけ住んでいた土地へ。
もう今は15年以上の昔の話。
今の実家も田舎だけれど、そこも負けず劣らずで田舎なイメージがあった。
見渡すばかりの田園地帯。
実際のところ、今日行ってみても相変わらずの田舎っぷり。
懐かしさが込み上げてくるような、そんな見事なまでの田舎っぷり。
所々新しい建物もできていたし、昔あった建物は建て替えられていたりもしたけれど。
面影は何も変わっていなかった。






そんな田舎を昔は遊びまわった。
それはそれは色んな所を遊びまわった。
何処までも遠くまで、広く広く、遊びまわった。
当時、そこは世界の全てだった。
昔から色々な土地を転校して回っていたから、他に世界があるのも知ってはいた。
それでもそこは世界の全てだった。
この広い世界には無限の可能性が秘められていると、本気で信じていた。






でも今、当時遊んだ所を回ってみたら、とても狭い世界だった。
当時の記憶があるところを一つ一つゆっくりと車で回ってみても、1時間もかからなかった位。
昔はあんなに広いと思っていた小学校のグラウンドも、こじんまりしたものだった。
グラウンドから見上げた校舎は高く、そびえ立つ巨城の様だったのにさ。今やチンケできったねーボロい建物。
学校への通学路の農道。軽トラ1台分ギリギリの幅しかないもんだから、車が走ってくると轢かれない様に慌てて道の端まで走って寄った。勢い余って横の用水路に落ちたりもした。イメージ以上の狭さ。
よくメダカなんかを捕まえた大きな用水路。結構深いもんだから一度降りると登るのも難しく、そんなもんで仲間内じゃ用水路に下りて登ってこれる事はちょっとした自慢話だった。なのに正直実家近くの用水路の方が大きく、深い。
昔住んでいたアパートも、昔は階段を登るのも一苦労だったというのに今見たら犬小屋のような大きさ。
街一番の立派なショッピングモールだと思っていたプラザ川永なんか、近所のスーパーより小さかった。
そのプラザ川永の屋上駐車場の坂をチャリンコで下って喜んでいたもんだったけれど、あんなにも長かったように感じていたのに、ビックリするぐらい短かった。
ブランコ位しか使ったことはなかったけれど、友達皆で自転車で集まって、何人乗りまでできるかとか試して遊んでいた公園。よく何処にもぶつからなかったもんだと感心できるぐらいささやかなものだった。
どれもこれも狭く小さい。







そりゃそうなんだよね。
身長が1m程度しかない、小人が生活してた世界なんだから。
小さなものから見たらそりゃ大きいし、広いもんなんだよ。
思い出って美化されるもんだと分かってたんだけど、まさかここまで美化されてるとは思ってなかった。
普段は涙ぐむ事なんて全く無いんだけどさ。
ちょっぴり涙ぐんじゃったい。
それは後悔だとか落胆だとか、そういうことじゃなくってさ。
胸に響く懐かしさ。郷愁。
思い出が大切なものだってことは、こういうことなんだ、きっと。






来る時は二度と足を運ぶことは無いだろうと思ってたんだけれど。
また来よう。10年、20年後にでも。
その日までさようなら。じゃあまたいつかね。
| 今村 涼次 | ちょっといい話 | 19:25 | comments(1) | - |
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うむ。
せんちめんたるじゃぁにぃやのぅ。

わしも小学校6年間をすごしたところ、引っ越してから行ったことないが、きっと同じような思いを抱くと思うー。

思い出って大事だなー
| | 2006/03/16 12:22 AM |









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